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人生の節目に読み返したい一冊「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ

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こんにちは。きょうこです。

本屋さんで表紙のデザインとそのタイトルに惹かれて購入したこちらの一冊。原田マハさんによる「星がひとつほしいとの祈り」。マハさんの本を読むのはこれが初めてです。

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本作は7編の作品からなる短編集となっており、すべての作品を通して、人生・生き方で転機を迎えている女性たちが主人公となっています。
最愛の人との別れやちょっとした出会い、スランプの真っ只中などなど。瑞々しくも丁寧に描かれた文章を通して、胸がチクリと痛むこともしばしばありました。
でもそれはどこか心が暖かくなるようで。人の優しさや愛情が作中に散りばめられているからか、凝り固まった心をほろりと溶かしてくれるようです。

また、本作では人間模様とともに日本各地の大自然の様子も描かれています。その土地ならではの方言で記された会話はほんの少し読みづらさがあるのの、その分旅情を感じさせますし、その土地土地の営みをありありと思い浮かばせて、まるで自分がそこにいるかのような気持ちにさせてくれます。

 

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個人的に気に入ったのは、とても素敵で切ない夫婦模様が描かれていた「長良川」。そして表題作の「星が一つ欲しいとの祈り」。

ほんの少しの胸の痛みとともに、しっとりした感情にしばし浸ったあとは、顔を上げ、希望を持って次への一歩を踏み出す勇気をくれる。ちょっとだけ背中を押してくれる、そんな作品たち。何度も読み返したくなる一冊です。

 

最後に、私が作中で最も印象に残った一節をご紹介して締めたいと思います。

川と、川を取り巻くものたち。
川があって、橋が架かって、人々が行き来して。
川辺があって、家が並んで、釣り人が糸を垂れて。
水鳥、魚、鵜舟。大昔からずっと続いている、人間の営み。その中心を、静かに流れていく川。
人間ってちっちゃいよな。でも、ちっちゃいなりに、川と一生懸命に付き合っているんだな。
人間って、なんだか可愛いな。

長良川 River Runs Through It

 

 

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